塩ビとは?特徴・用途・加工方法まで徹底解説
― 塩ビ製品を検討する前に知っておきたい基礎知識 ―
製造業や建築、医療、物流など、さまざまな現場で使われている「塩ビ」。
名前は聞いたことがあっても、「実際どんな素材なのか」「なぜこれほど多く使われているのか」を正確に説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。
本記事では、
塩ビとは何か
どんな特徴・メリットがあるのか
どのような製品・加工に向いているのか
を整理しながら、
「塩ビ製品を作りたい」「既存製品を見直したい」と考えている企業担当者の方に向けて、実務に役立つ視点で解説します。
お急ぎで塩ビ製品の加工が必要でしたら、こちらからご連絡をお願いします。
塩ビとは何か?

塩ビとは、「ポリ塩化ビニル(PVC:Poly Vinyl Chloride)」の略称で、プラスチック素材の一種です。
日本では「塩化ビニル樹脂」「塩ビ」と呼ばれています。
主な原料は
・塩素(約57%)
・エチレン(約43%)
で構成されており、石油由来成分の割合が比較的少ない点が特徴です。
この素材は1950年代から本格的に普及し、現在では世界で最も使用量の多いプラスチック素材のひとつとなっています。
なぜ塩ビはこれほど多くの現場で使われているのか
塩ビが選ばれ続けている理由は、
「性能・加工性・コスト」のバランスの良さにあります。
具体的には、
・硬くも柔らかくもできる
・透明・半透明・不透明など表現の幅が広い
・加工方法が多く、形状の自由度が高い
・耐久性があり、長期間使用できる
・原材料価格が比較的安定している
といった特性を持っています。
この「万能さ」が、建築資材から工業製品、日用品まで、幅広い用途を支えています。
塩ビの種類|硬質塩ビと軟質塩ビ
塩ビは用途に応じて、大きく2種類に分けられます。
硬質塩ビ(硬質PVC)
可塑剤をほとんど使用しないタイプの塩ビです。
硬く、剛性が高いのが特徴で、以下のような用途に使われます。
・水道管・排水管
・建築用部材
・看板・パネル
・工業用部品
耐薬品性・耐候性にも優れており、屋外や工場設備でも安定した性能を発揮します。
軟質塩ビ(軟質PVC)
可塑剤を加えることで、柔軟性を持たせた塩ビです。
・ビニールカーテン
・シート・フィルム製品
・工業用カバー
・医療・衛生関連製品
柔らかく、曲げやすく、割れにくいため、
「人が触れる」「開閉する」「覆う」といった用途に適しています。
塩ビの主な特徴

加工の自由度が高い
塩ビは加工方法が非常に豊富です。
・断裁加工
・高周波ウェルダー加工
・溶着加工
・曲げ加工
・穴あけ・ハトメ加工
これにより、既製品では対応できない
オリジナル形状・現場特化型製品を作ることが可能です。
耐久性・耐水性に優れている
水・湿気に強く、カビや腐食の心配が少ないため、
屋内外問わず使用できます。
「頻繁に交換したくない」「長く使いたい」
という現場では大きなメリットになります。
透明性が高い
透明度の高い塩ビは、
・中身を確認したい
・安全確認を行いたい
・作業効率を落としたくない
といった用途に最適です。
塩ビのメリットとデメリット
メリット
・用途に応じて硬さ・厚みを調整できる
・加工性が高く、小ロット対応が可能
・耐久性・耐水性・耐薬品性が高い
・コストパフォーマンスが良い
デメリット
・高温環境では変形しやすい
・使用条件によっては可塑剤の選定が重要
・加工ノウハウがないと品質に差が出やすい
特に最後の点は重要で、
同じ塩ビ素材でも、加工技術や経験によって製品の完成度が大きく変わります。
ポリ袋とビニールの違いとは?

日常的に使われている「ビニール袋」という言葉ですが、実は多くの場合、正確にはビニールではなく「ポリ袋」を指しています。
素材の違いを正しく理解しないまま製品を選んでしまうと、強度や耐久性、用途に合わないケースも少なくありません。
塩ビ(ビニール)とポリエチレン(ポリ袋)は、見た目が似ていても性質や加工方法が大きく異なります。
素材選びで失敗しないためにも、ポリ袋とビニールの違いについて詳しく解説した下記の記事を、ぜひあわせてご覧ください。
▶ポリ袋とビニールの違いとは? ビニール袋というよくある間違い
塩ビ製品は「どこで作るか」が重要
塩ビは扱いやすい素材である一方で、
・溶着強度
・仕上がりの美しさ
・耐久性
・現場での使いやすさ
は、製造会社の技術力に大きく左右されます。
そのため、
・図面はあるが、どこに頼めばいいかわからない
・試作品を早く作りたい
・小ロットで相談したい
・既存製品を改善したい
といった場合には、
塩ビ加工の実績が豊富なメーカーに直接相談することが近道になります。
塩ビ加工・製作ならエムエムティーという選択肢
株式会社エムエムティーは、
70年以上にわたり塩ビ製品の製造・販売を行ってきたメーカーです。
・自社工場による一貫生産
・高周波ウェルダー加工に対応
・断裁・溶着・ハトメ加工など幅広い加工実績
・試作・小ロット対応
・短納期にも柔軟に対応
といった強みを持ち、
「こういう塩ビ製品を作れないか?」という段階から相談できます。
お問い合わせはこちらからお願いします。
塩ビ製品に欠かせない「ウェルダー加工」とは?

塩ビ製品の製造において、非常に重要な役割を担うのが「ウェルダー加工」です。
ウェルダー加工とは、高周波(電磁波)を利用して塩ビ素材同士を溶着する加工方法のことを指します。
接着剤や縫製とは異なり、素材そのものを溶かして一体化させるため、
強度・耐久性・仕上がりの美しさに優れているのが大きな特徴です。
高周波ウェルダー加工の仕組み
高周波ウェルダー加工では、塩ビ素材に高周波を流すことで分子を振動させ、
内部から発熱させて溶着します。
この方法の特長は、
・表面だけでなく、内部から均一に溶着できる
・接着ムラが出にくい
・強度の高い接合が可能
という点にあります。
特に軟質塩ビとの相性が非常に良く、
ビニールカーテンや工業用カバー、各種袋物製品などに多く採用されています。
接着・縫製との違い
塩ビ製品の接合方法には、主に
接着・縫製・ウェルダー加工の3つがあります。
接着の場合
・簡易的だが、経年劣化で剥がれやすい
・水や湿気の影響を受けやすい
縫製の場合
・強度は出るが、穴が開くため防水性が下がる
・糸の劣化リスクがある
ウェルダー加工の場合
・穴が開かず、防水性が高い
・接合部の強度が高い
・見た目がすっきり仕上がる
そのため、耐久性・防水性・安全性が求められる塩ビ製品では、
ウェルダー加工が選ばれるケースが増えています。
ウェルダー加工が活きる塩ビ製品例

ウェルダー加工は、次のような製品に特に適しています。
・ビニールカーテン
・工業用カバー・養生カバー
・塩ビシート製品
・ケース・袋物
・医療・衛生関連製品
現場で繰り返し使われる製品ほど、
溶着強度の差が寿命の差として現れます。
ウェルダー加工は「設備」と「経験」で品質が決まる
高周波ウェルダー加工は、
単に機械があれば誰でも同じ品質でできるものではありません。
・素材の厚み
・可塑剤の種類
・溶着温度と時間
・加圧の強さ
これらを適切に調整しなければ、
溶着不良や見た目の劣化、強度不足につながります。
そのため、長年塩ビ加工に携わってきたメーカーのノウハウが、
最終的な製品品質を大きく左右します。
エムエムティーのウェルダー加工が選ばれる理由

株式会社エムエムティーでは、
自社工場に高周波ウェルダー設備を備え、
塩ビ素材に合わせた最適な溶着条件で加工を行っています。
・70年以上の塩ビ加工実績
・試作・小ロットから量産まで対応
・製品用途に合わせた加工提案
・断裁・ハトメ加工などとの一貫対応
「図面はあるが、加工方法が最適かわからない」
「今の製品の強度を上げたい」
といった段階からでも相談できるのが強みです。
塩ビ製品の品質を左右する重要な工程
ウェルダー加工は、
塩ビ製品の強度・安全性・耐久性を支える重要な工程です。
見えない部分だからこそ、
確かな設備と経験を持つメーカーに任せることで、
安心して使える製品につながります。
塩ビ製品の加工・製作を検討されている方は、
ぜひ一度、エムエムティーのウェルダー加工をご活用ください。
塩ビ製品を検討している方へ
・既製品では現場に合わない
・特注品を作りたい
・今の製品を改善したい
そんな時こそ、
塩ビを知り尽くしたメーカーに相談する価値があります。
素材選定から加工方法、コスト・納期まで含めて検討することで、
無駄のない、使いやすい塩ビ製品を実現できます。
塩ビ加工のお問い合わせはこちらからお願いします。
塩ビ製品のオーダーメイド
塩ビ製品は、用途や使用環境によって「最適な形」が大きく異なります。
既製品ではサイズや仕様が合わず、現場で使いにくさを感じているケースも多いのではないでしょうか。
エムエムティーでは、使用目的・設置環境・耐久性などを踏まえた塩ビ製品のオーダーメイド製作に対応しています。
ビニールカーテンやカバー、ケース類など、自由設計で塩ビ製品を作りたい方は、オーダーメイド製作について詳しく紹介している下記のページもぜひご確認ください。
▶用途に合わせて自由設計!塩ビ製品のオーダーメイドなら板橋区のエムエムティーへ
塩ビ部品・パーツ製作

塩ビは、シートやカバー製品だけでなく、工業用途の部品やパーツとしても幅広く活用されています。
機械まわりの保護部品や補助パーツなど、用途に応じた形状や強度が求められるケースも多く、既製品では対応しきれないことも少なくありません。
エムエムティーでは、図面をもとにした塩ビ部品の製作はもちろん、「こんな用途で使いたい」という段階からの相談にも対応しています。小さなパーツから実用性の高い部品まで、塩ビ部品製作について詳しく知りたい方は、下記のページもぜひご覧ください。
▶塩ビ製品を支える重要パーツとは?ファスナー・ハトメ・マグネットなど副資材の役割を解説
塩ビ製ポーチ・ケースの製作について

塩ビ製のポーチやケースは、中身が見える透明性と、耐久性・防水性を兼ね備えている点が大きな特長です。
工具入れや部品収納、医療・展示用途など、さまざまな現場で活躍しています。
エムエムティーでは、サイズ・形状・厚み・加工方法を用途に合わせて設計し、オリジナルの塩ビポーチやケースを製作しています。
既製品ではしっくりこない収納ケースをお探しの方は、塩ビ製ポーチ・ケース製作の実例を紹介している下記のページもぜひ参考にしてください。
▶塩ビポーチのオリジナル製作はどう頼む?特徴・用途・製作方法をプロが解説
展示会・イベント向け塩ビ製品の製作
展示会やイベントでは、視認性の高さや設置のしやすさ、繰り返し使用できる耐久性が求められます。
塩ビ素材は、透明性や加工性に優れているため、案内表示や保護カバー、什器まわりのパーツなど、展示会用途に非常に適した素材です。
エムエムティーでは、展示内容やブース構成に合わせた塩ビ製品の製作を行っており、短納期での対応実績も豊富です。
展示会・イベント用の塩ビ製品を検討されている方は、下記のページもぜひご覧ください。
▶展示会向けビニール製ノベルティとは?集客につながる選ばれる理由と製作ポイント
塩ビ製名札・ネームホルダーの製作

塩ビ製の名札やネームホルダーは、耐久性が高く、繰り返し使用できる点が特長です。
イベントや工場、学校、医療現場など、多くのシーンで活用されています。
エムエムティーでは、サイズや形状、吊り下げ方法などを用途に合わせて設計し、実用性の高い塩ビ製名札を製作しています。
既製品では対応できない仕様や、オリジナル形状の名札を検討している方は、下記のページもあわせてご確認ください。
▶塩ビ名札ケースをオーダーするメリットとは?用途別活用例と製作ポイント
塩ビ製カードケースの製作
塩ビ製カードケースは、社員証や会員証、管理カードなどを保護しながら視認性を確保できる点が魅力です。
厚みや硬さを用途に応じて調整できるため、現場ごとのニーズに合わせた設計が可能です。
エムエムティーでは、カードサイズに合わせた製作はもちろん、紐穴加工や補強加工などにも対応しています。
業務用途で使いやすい塩ビ製カードケースをお探しの方は、下記のページもぜひご覧ください。
▶塩ビカードケースの名入れ製作とは?用途・印刷方法・オリジナル製作のポイントを解説
塩ビ製品の小ロット注文
「まずは試作品を作りたい」
「少量だけ製作したい」
「量産前にテストしたい」
塩ビ製品の製作では、このような小ロットニーズも非常に多くあります。
しかし、対応してくれるメーカーが見つからず、困ってしまうケースも少なくありません。
エムエムティーでは、塩ビ製品の小ロット製作にも柔軟に対応しており、試作から本製作まで一貫して相談できます。
小ロットでの塩ビ製品製作を検討されている方は、下記のページもあわせてご覧ください。
塩ビを正しく理解し、最適な製品づくりを
塩ビは、
使い方次第で非常に優れた性能を発揮する素材です。
そしてその性能を最大限に引き出すためには、
「素材」だけでなく「加工技術」「経験」が欠かせません。
塩ビ製品の製作・加工をご検討の際は、
ぜひ一度、エムエムティーへご相談ください。
現場に本当に合った塩ビ製品をご提案します。
お問い合わせ
03-3932-8156
営業時間:平⽇9:00〜17:00
